しっぽの周りで世界は回る

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2006年 06月 03日 ( 1 )

33回忌

今日は祖父の33回忌でした。
我が家も家族それぞれに高齢になってきて、体調が思わしくなかったりするので、こんな大切な法要なのですが、親類を呼んでの大掛かりなことはしませんでした。当日体調が悪く中止せざるおえない事も考えられましたので。

今日は私がヒット。薬の副作用が強く出てしまい、外出はムリでした。結局お寺まで行けたのは、両親のみでした。おじいちゃん、ごめんなさい。もう少し体調が戻ったら必ず参りますので・・・。

33年前、私はまだ4歳でした。それでも当日のことはしっかりと覚えています。初めて家から出したお葬式でした。

どうして祖父が箱に入って病院から帰ってきたのか、また、皆が泣くお祭り事が我が家で行われているのか、分らない事だらけで、でも不用意に大人に疑問を投げかけることはいけないことなのだと幼心に分かっていたようです。もう大きかった姉は皆のお手伝いをし、幼かった私は一人、できる限り大人しくしていました。

箱に入って帰ってきた祖父が、またお出かけするようです。箱にはふたがされ、箱に布がかぶされ、大きなりっぱな車に入るとまた車のふたが閉まりました。何故だかつぎつぎとふたをされてゆく祖父。笑った顔しか見たことのなかった母が、倒れそうなほど憔悴し涙を流している姿。もう会えないのかも知れない。初めて「死」というものを理解した瞬間でもあったと思います。

その日は、今日のように穏やかに晴れていました。火葬場で空を見上げると、煙が空へ空へのぼってゆきます。「おじいちゃんは、お空に行くんだよ。」親類の誰かが、私にかけてくれた言葉でした。

今もこうして書いていると、胸が詰まってきます。母方の祖父でした。母は、どれほどの悲しみを味わったのでしょうか。私は今、その時の母の年を越えています。私の両親は、様々なことがありながらも、いまも元気にいてくれます。そうして家族で祖父の33回忌を迎えることが出来ました。

私の中に流れる家族の歴史。今、悲しみも、喜びも、感じて生きていることが出来るのは、私がこの世に生まれてくることが出来たから。ありがとう。

いつ私があの世に行くのは分りませんが、その時、祖父へ沢山の思い出話をしたいと思っています。生まれてこさせてもらった感謝を伝える為にも。どんなふうに私が現世で生きていたのかを語りたいな、と思います。
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by cariie | 2006-06-03 22:00 | にっこり