緒方拳さんの訃報、とてもショックでした。今は、少しずつ悲しみに変わって来ました。
子供の頃からずっと見ていた人は、知り合いでなくても親しい人のように思っているもの。思春期ぐらいの頃には、とても憧れた人でした。
人間の有様は平坦で単一に見えても、人間の中というものは、決して単調なものではない。今、私のこんな概念は、緒方さんの奥深い演技から、人というものを学んだところから始まっているように思います。
沢山の人生を、生きるていけば幾重にも重なり合って行く思いがあると、教えて下さって、ありがとうございました。もう、この世にいらっしゃらないと思うと、辛いです。お姿は拝見でき無くなっても、その存在は永遠です。一人の人間の重み、最期をもって、また教えられました。