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クリスマスケーキ

今月の中旬から父が入院します。脊椎狭窄症という病気で、手術をしなくてはならなくなりました。

何だか心がざわざわします。

昔大きな交通事故に遭った父なので、何度も手術を経験していますが、やはりその度に胸とお腹がギュッと締め付けられるような不安が襲ってきます。

大小合わせると、数え切れないほどの手術を受けてきましたが、クリスマスだけはずっと家族で過ごすことが出来ていました。

入院している時も、クリスマスだからという理由で一時帰宅し、家族でクリスマスを過ごしました。

実は、父の交通事故以前は、とても両親の仲が悪く、父が多分死んでしまうという事故に遭った時に、母はそのまま出ていくだろうと姉も私も思っていました。

けれども命が消えゆくのを目の前に、母は父のことを、父は母のことをとても大事にするようになりました。お互い、そばにあるときには衝突し、憎しみ合ってしまった存在だったのですが、この人と死が分つ、と感じた時に、なくてはならない存在だったことを初めて感じたようです。

それから、奇跡的に父は命が助かり、代償として身体に沢山の障害が残りました。

医学の進歩の恩恵を受けるように、障害の手術法が確立される度、手術を受けて来ました。

私は、子供の頃、外でいじめにあい、家庭では居場所がなく、受け入れてもらえる場所知らずに育ってきたので、暖かい家庭というものに憧れがありました。それは、両親も同じで、2人とも無情な幼少期を送ってきた両親にとって、暖かい家庭というのは憧れだったようです。

事故後、父が家に帰れるかもしれない、というのが12月のクリスマスのことでした。だったらお祝いをしようということになり、まるでおままごとを家族全員でするように、クリスマスにはケーキを買って、テーブルを囲み、一緒にケーキを食べました。仲良く話すことなどなかった家族ですので、おしゃべりをしたりは出来ず、ただ、もくもくとケーキを食べただけだったのですが、それ以来、我が家での毎年の行事になりました。

けれども、我が家にとっては、とても大切な行事だった、一緒にケーキを食べる、ということが、今年は出来そうにありません。それが余計に不安を掻き立てます。
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by cariie | 2014-12-04 16:50 | ブログ