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木蓮の花のように

今日は、誕生日です。



いつもなら桜の開花日なのですが、今年はもう満開のようですね。なんだか不思議な感じがします。



この時期、木蓮の花がひっそりと、桜に先駆け春の花をつけています。私には、思い出深い花です。母にとってでしょうか。私を生んだ産院の窓から、おみくじを沢山むすばれた木があって、「誰かがあんなにおみくじをむすんでて・・・?」と同室の人達に言うと、「あれは、木蓮の花じゃない。」と、病室が笑いに包まれたそうです。



木蓮の花を見るたびに、母がその話をしてくれます。お母さんになったばかりの人、もうすぐお母さんになる人、幸せに包まれた病室の、そのひと時を思い描きます。そんな話を毎年聞いているうちに、なんだか、木蓮は私がこうあってもいいのかな、と思わせてくれる木になりました。



桜ほど人に注目されることもなく、菜の花ほど彩りをそえられるわけでもなく、梅のように春を一番に告げる役目をもってもおらず、桃の花のようにお祭りに愛でられる花でもない。でも、毎年、忘れずに春をひっそりと祝っている。春の花だと知っている人も少ないだろう木蓮は、ただ生きて、ありのままの姿で時を過ごす。



自分の出来ないことばかりを恥じてしまう自分は、落ち込みがちな人間だけれど、何か自分に出来ることをひとつでもやっていれば、生きている目的だとか、意義だとか、そんなことまで考えずとも、十分に生きているといえるのだ、とこの時期、木蓮がひっそりとよい香を漂わせ、春の日差しに花びらが光っているのを見かけると、心がリセットされるようです。


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by cariie | 2009-03-26 14:51 | ブログ