着工前にして、やっと冷静に図面が見られている気がします。
計画をする時には、壁紙や、床の素材、床暖房器具の位置など、大きなことにとらわれて、生活を見つめていませんでした。
今、一人暮らしの自分の部屋を見て、ダイニングテーブルの上がいつも物で溢れている事に気が付きました。これは、我が家の伝統。ダイニングで生活をする習慣なのです。
朝起きて、食事をして、薬を飲んで、お茶を飲んで、カレンダーに予定を書き込んで、それらが、朝昼晩とダイニングテーブルの上で行われます。ダイニングには、その為の、ポットや、薬、カレンダーや筆記用具などが常に置かれています。
これで、一人で、4人用のダイニングテーブルいっぱい使っている状態。
これが、家族と一緒となると、3倍になるんです。
それを想定していませんでした。ダイニングは普通の大きさ、普通の設計。食事をするためだけに作ってしまいました。どこにも、薬を置くところがありません。高齢の両親がくるというのに、なんという甘い想定だったのでしょうか。
ダイニングには、もっと緻密な計画が必要でした。
今からもう遅いですし、もう一件建てるなんてことはありえませんので、次に生かす、ということは出来ませんが、家をリノベーションする際には、ダイニングの在り方を、もっとよく考えるべきだな、と思います。