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英国のお話

英国留学のお話て、あまりこのブログに書いていませんでしたね。英語のお勉強自体が、まだ進行形で、到達していないという気持ちがあるからか、留学自体を振り返る、という作業を日頃からあまりしたことがありません。でも、今日はちょっと懐かしく思い出してみました。

ロンドンから車で1時間半ほどにところにある、コッツウォルズ地方というところへ留学をしました。語学センターではなく、個人レッスンタイプでした。個人のお家に泊らせてもらって、そこのマダムが英語を教えてくれるというところだったのです。

ここを知ったのは、英語友が、日本語を教えに英国に行っていたのですが、その時のホームステイ先だったからなのです。

英国は日本と同じ左側を車が走り、運転に心配がないので、レンタカーをして、自分で運転して行きました。英国では何度も運転をしていたので、運転には慣れていたのです。重い荷物がある時には、やっぱり車が便利です。

ホストマザー兼先生は、バレリーさんというマダムで、とてもお綺麗な方で、温かいお人柄なんです。一度、まだ留学前に、遊びに伺った事があったのです。英国人には珍しく、お料理がとてもお上手で、美味しいディーナーをごちそうになりました。とても美しい英語を話される方で、私もこんなきれいなクーンズイングリッシュが話せるようなりたいな、なんて思っていました。そうしたら、自宅で英語を教えることになったと英語友に聞いて、すぐに申し込んだのです。

旦那様のジェラルドさんは、私をも驚愕させる動物好き。お家に、ロバさんまで居るんですよ。ワンちゃんネコちゃんも沢山いて、皆愛をいっぱい注いでもらっている、独特の幸せな顔をしていました。

一日のご飯は全部バレリーさんが作って下さいました。もちろんお手伝いもしましたし、日本料理が食べてみたいとのリクエストも頂いたので、天ぷらを作ってみたりもしました。

8時にブレックファースト。日本ではあまり有名ではないのですが、色んな野菜を煮詰めて作ってある「マーマイト」というジャムみたいなものにはまってしまいました。トーストに、バターを塗って、このマーマイトを塗るんです。その上から、挽きたてペッパーをかけて頂きます。オレンジジュースに卵やベーコン、お野菜など、想像通りの朝食です。朝も、ミルクティーでしめます。

9時にレッスン開始。言いたい事、質問したい事がどう言っていいのか分からずに、もどかしい思いを何度もしました。もどかしかったのは、バレリーさんも同じ事だと思いますが、我慢強く私が言えるまで待って下さっていました。

12時にレッスンが終わり、昼食になります。お昼は軽く、サンドウィッチなどが多かったです。お庭が広く、ハーブを沢山育てていらしたので、ハーブティーなども頂きました。お昼も、ミルクティーでしめます。

2時ごろ、野外レッスンという、観光やお買い物に出ます。バレリーさんが具合が悪く、病院へ車で連れて行った事もありました。でも基本、ティータイムを一緒に過ごした後は、個人行動で、バレリーさんにとっても一人の時間を楽しむひとときでした。色んなところへ連れて行ってもらいました。おやつを用意して、ウォーリック城に行ったのがとても面白かったです。

隔週の水曜日には、地域のワークショップの水彩画教室に連れて行ってもらいました。美術部出身なので、筆を持つと、心が落ち着きました。バレリーさんは、私に水彩画を教える気満々だったようですが、絵が仕上がると、マリーゴールドの方が上手い~、と落ち込まれてしまって、なんとも困ったことになりましたが、経験が長いんです、と言うとなんとか納得してもらえました。

そこから、7時くらいまでは私は自由時間で、ほとんど復習と宿題に費やしていました。テレビも楽しかったです、もちろん全部英語ですが。今思い返してみれば、一日英語浸けで結構真面目に取り組んだものです。

7時ごろ夕飯があります。これが楽しみで。本当にお料理上手な方なので、毎日色々なお料理が出てきました。ジェラルドさんの言うところ、同じものは二度と食べられない、とのこと。レパートリーが多すぎて、同じお料理を作る事はめったにないそうです。デザートも手作りで、とっても美味しかったです。ここでも、ミルクティーでしめるんですよ。

土日はレッスンがないので、英語友のお友達のお家に遊びに行ったり、シェークスピアのお芝居を観に行ったりもしました。そんな時、レンタカーが役に立ちました。ポンドが高いので、ちょっと費用はかさみましたが、借りて本当に良かったです。

コッツウォルズ地方は、私の英国でもっとも好きな場所だったので、毎日がとても幸せでした。美しい自然や、古い歴史の残る町並みが、時が止まったかのようにそこにありました。特に何もしなくても、毎日が特別でした。

肝心の英語ですが、中級でレッスンに入ったレベルが、卒業時には、マスターディグリーを頂きました。英国の大学を卒業したレベルという資格です。これは、どうしても日本人は文法に強いので、出てしまった好結果ではないかと、自分の英会話のレベルとの差に納得いかない資格です。本当にマスターディグリーに恥じない英語が使えるようになりたいです。

今度の英国旅行も楽しみたいので、また、英語、頑張ります。
by cariie | 2011-11-27 00:16 | にっこり