もう一度犬が飼えるなら、やっぱりピットブルがいいです。凶暴な犬として知られていますが、その実情は違うんです。ピットブルは、確かに強い体を持っています。そして、飼い主にとても忠実です。それを利用して、闘犬として使われてきた歴史があるので、凶暴で制御がきかない犬として認識されてしまっています。
とても飼い主に忠実で、二年間事故で入院した父を待って、その間毎日じっと駐車場を見つめて待っていました。タローは特別だったかもしれませんが、ねこにも小鳥にも優しい、でっかいハートを持っていました。賢くて、なんでも覚えてくれました。私と父とのお散歩ルートの違いも承知で、こちらが気を使って、父のルートが慣れているからいいかな、と父のルートを通ろうとすると、とても心配そうな顔で見上げてきて、こっちでいいの?ときいてきました。にっこりすれば、また普通に歩きだします。何も指示しなければ、私のルートを自分で歩きました。
お布団もご飯も、のらねこちゃんに分けて上げていました。小さな子猫を拾っちゃったこともありました。でも、私を襲ってきた野良イヌや、痴漢から何度も助けてくれた勇敢な面もありました。それは、やっぱりピットブルだからこその技だったと思います。守ってあげているはずの飼い犬から守られているんだ、と感動させられました。
何より、その大きな体をギュッと抱きしめる感覚が忘れられません。
もう一度、犬を飼えるチャンスがあるとしたら、おりこうで優しい、ピットブルちゃんに逢いたいです。